デザイナーのイラストノート

面接の失敗から見る、目標やビジョンを持つ大事さとむつかしさ

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21歳ごろ派遣社員として面接に行った会社で大変お怒りをかう出来事があり、いま思い返して思う失敗点とむつかしさについて書きました。

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21歳の頃のわたし

芸術短期大学に入ったものの半年ほどで辞め、趣味で作っていたWebサイト制作が楽しくなり、Webデザイナーを目指して小さな会社でアルバイトなどしていました。HTMLもCSSもAdobeソフトも独学で、21歳くらいのころ派遣会社から大阪のWeb制作会社に面接に行きました。

面接で大失敗

面接は、ディレクター、社長と少し年配の方(Aさん)の3名、社長から「うちの会社はこういう方向に行きたい」という具体例などをあげてお話をされました。わたしへの質問として、「これからどんなデザイナーになりたいですか」という質問をされ、深く考えずに「何でもできるデザイナーになりたいです」と答えると、突然

なんでもできる・・・?

と、それまで黙っていたAさんが突然

なんでもできるってどういう意味で言ってんの!なんでもできるデザイナーなんているわけないでしょ!

すみません・・・涙

激しい叱責を受け、涙目で何も言えなくなってしまいました。当然結果は不採用

何が悪かったのか

その後、派遣社員、正社員といくつかの制作会社でお世話になり、2006年にフリーランスになりました。たまにこの出来事を思い出しては「何が悪かったのか」ということを考えました。

1.単純に答えがアホ

その時考えていた「何でもできるデザイナー」というのは、「Webサイトだけでなく紙ものツールまで手がけられるデザイナーになりたい」という意味でした。それを伝える言葉としてはとても不適切だったと思います。

2.会社に属する意識、コスト感に欠けていた

派遣社員とはいえ、その会社に属するにはお互いにとってメリットがあるべきです。会社の発展は社員一人一人の力によるものですが、「お給金をいただく代わりに労働する」という意識しかなく、「発展にどう貢献するか」という意識がありませんでした。

また、人を一人雇うというのは、ものすごくコストがかかることです。労働力以外に、それに見合う価値があるのか、経営者側の視点を持っていませんでした。

3.なりたい自分へのビジョンも制作物もなかった

「何でもできるデザイナーになりたい」と思うなら、稚拙でも自主制作でも「相応のポートフォリオ」があるべきでした。わたしが持参していたのは趣味で描いていたイラストと、イラストギャラリーサイトだけ。なりたい自分を他人に伝えるにはあまりに不十分なものでした。

また、その「なりたい自分」への具体的なビジョンもなく、「デザイナーになれば素敵な仕事が与えられるはず」「やれと言われたら何でもやります」という非常に受け身な考え方でした。これは「デザイナーはクライアントの様々な要求に答えられるように」ということを湾曲して理解していたように思います。「得意分野を持ってそれを磨いておく」ことと「様々な要件に答える」ことは相反しないものです。

いまの夢

振り返れば本当に稚拙で、頭を叩いてやりたくなりますし、逆に「もしじぶんの会社にこんな人が面接に来たら、なんて言ってあげるべきかな」と考えたりします。もし、面接でいい結果が出ない…という方がいたら、スキルとは別に、こういう部分もチェックしてみててください。

「何でもできるデザイナーはいない」と言われましたが、いまはWebサイトデザインやイラスト制作、冊子のデザインと、幅広い仕事をいただけるようになってきました。当面の目標としては、そうですね・・・

ビールの缶のデザイン・・・ ですかね

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