デザイナーのイラストノート

Other

TwitterでRT18,000超えのイラストのネタをパクられたので著作権の話をしようと思う

この記事は年末だからたまったものを吐き出そうというネタ記事です。登場人物にはすでに抗議済みなので、この記事を読んで先方へ何らかのアクションを起こすことはお控えください。まとめサイトや無断転載などが話題の最近、こんなこともあるんだねという記事です。「パクる」という言葉は好きではないですが、今回の件ではその表現が適切だと思ったので使用させていただきます。

問題のイラスト


( ゚д゚) ・・・ (つд⊂)ゴシゴシ (;゚д゚)


このイラストは2014年に、じぶんがタイツを履くときの行動をネタ的に描いたものです。たくさんRTいただいて多くの方に見ていただくきっかけになりました(そのときの様子の記事はこちら)。画像検索したらわかるんですが、いろんな◯◯botにもパクられまくりです。今回は転載ではなく手を加えられた形での無断使用でしたので、リプライで抗議したところ、お返事はこのようなものでした。

元ネタへのリンクもツイート直後に提示していたので元作者様への礼儀は十分なものだと勝手に判断しておりました

ここで言う「元ネタへのリンク」とはこちらのツイートです。

ちなみにリンク先の画像は無断転載です本当にありがとうございました。
「礼儀」と書かれていますが、他人の著作物を使用できるのは礼儀正しいかではなく、たとえば、「著作権の保持」とか「ライセンスに則った使用」とか「引用として認められる」場合です。

著作権とライセンスと引用

im-02

著作権(ちょさくけん、英語: copyrightコピーライト)とは、書物、言語音楽絵画建築図形映画コンピュータプログラムなどの表現形式によって自らの思想・感情を創作的に表現した著作物を排他的に支配する、財産的な権利である。著作権は特許権商標権にならぶ知的財産権の一つとして位置づけられている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/著作権
出典:ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 最終更新 2016年11月14日

他人の生み出した著作物というのは基本的に勝手に使用することはできません。「著作者本人」もしくは、「著作権」を譲渡され保持している場合にのみ使用することができます。

一方、そのままでは違法となる「著作権を持たない著作物の使用」に許可を与える方法として「ライセンス」付与があります。ライセンスは著作権保持者が自由に付与(例えば個人利用のみ、使用料1,000円、など)できますが、クリエイティブ・コモンズのように、誰にでもわかりやすくなるよう策定されたライセンスを付与する方法もあります。

im-03

ライセンスの話でわかりやすいのが車です。日本では公道で自動車を運転することは道路交通法違反です。しかし一定の講習を受けて試験に合格した人には、違反にならないライセンスが付与されます。それが「運転免許書」です。

ライセンス: license: licence)は、それが存在しなければ違法となる行為をすることを許可すること、あるいはその許可を証する書面のことをいう。訳語は免許認可許可鑑札など。

ライセンスを与える者をライセンサー (licenser / licencer)、ライセンスを受ける者をライセンシー (licensee / licencee) と呼ぶ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ライセンス
出典:ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 最終更新 2016年2月19日

今回、わたしはTwitterでイラストをアップしたので、Twitterの定める利用規約に則って使用することができます。しかしそれ以上のライセンスを付与していませんので、それ以上の利用は許可していません。この時点でアウトです。

もうひとつ、著作物を使用できる(しかも無許諾で)方法として「引用」があります。

im-04

引用(いんよう、英語:citation, quotation[1])とは、広義には、他人の著作を自己の作品のなかで紹介する行為、先人の芸術作品やその要素を自己の作品に取り入れること。報道や批評、研究などの目的で、自らの著作物に他の著作物の一部を採録したり、ポストモダン建築で過去の様式を取り込んだりすることを指す。狭義には、各国の著作権法の引用の要件を満たして行われる合法な無断転載[2]のこと。

引用は権利者に無断で行われるもので、法(日本では著作権法第32条)で認められた合法な行為であり、権利者は引用を拒否することはできない[3]。権利者が拒否できるのは、著作権法の引用の要件を満たさない違法な無断転載等に限られる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/引用
出典:ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 最終更新 2016年10月6日

今回の件は、一見この「引用」に当てはまりそうにも見えますが、わたしの描いたイラストは単なる絵ではなく「情報」を含むものです。その内容や構図をそのままで、じぶんの絵として描き直したとして、完成した絵の大部分はわたしの独自性によるものに見えます。これを引用とは認めたくないのがわたしの気持ちです。

著作権侵害をしたらどうなる?

基本的には何も起きません。それが発覚して、著作権者に裁判所に訴えられて、判決に基づいて罰則や罰金などを受けることになります。著作権違反というのは、過去の判例に照らし合わせたとして同一のものはなかなか存在しないため、「訴えてみないとわからない」ところがあります。

ちなみに、企業ロゴなんかを勝手に使って怒られちゃうのは著作権じゃなくて「商標権」です、同一しないよう気をつけようね。

どうしてほしかったか

ここまで書いてきましたが、今回は著作権違反で訴える!という話ではありません。じぶんの作ったものを楽しんでもらえる、そこから新しいものを生み出してもらえる、 それは確かに嬉しいことです。せめて、誰かの著作物をパロディしたりするときには、その作品と正しい引用元をセットで表示しておくことをおすすめします、今回はツイートが分けられているためイラストのみRTされていくと引用がわからなくなります。そうすれば見る方も「パロディなんだな」として楽しめますし、後から「パクリだ」と指摘されることもないのではないかと思います。

最後に

まあ楽しんで描いてくれてるんだったら何も言わないで流そうかな・・・と思っていたわたしを、記事を書かせるほど激昂させた一言はこちらです。


捨ててねーし!!!!

変な人に絡まれて記事にされちゃうこともあるので、他人の著作物には気をつけようね。しぴーさんはたくさんの可愛い絵を描かれているので、これからも頑張ってください。

ちなみにわたしの登録するオオサカンスペースというコワーキングスペースでは、会員はチャットワークで様々なメンターさんに相談できるサービスがあります。法律のメンターさんにこの件質問できて大変助かりました。ありがとうございました。

イラストノート トップページへ戻る

ページのトップへ戻る